ワーズワースWilliam Wordsworthの詩をモチーフにしたウィリアム・インジの
原作を名匠エリア・カザンが映画化した青春映画の秀作です。(^∀^)
インジは脚本も担当し、アカデミー脚本賞を受賞しています。
監督: エリア・カザン Elia Kazan
製作: エリア・カザン
原作: ウィリアム・インジ William Inge
脚本: ウィリアム・インジ
音楽: デヴィッド・アムラム
出演: ウォーレン・ベイティ Warren Beatty
ナタリー・ウッド Natalie Wood
パット・ヒングル Pat Hingle
ゾーラ・ランパート Zohra Lampert
サンディ・デニス Sandy Dennis
アメリカ映画 1961年11月公開
(124min)
“Though nothing can bring the hour
of the splendor in the glass
of glory in the glass
We will grieve not rather , find
Strength in what remains behind....”
“草原の輝き、花の栄光、ふたたび、それは還らずとも
嘆くことなかれ・・その奥に秘められし、力を見出すべし”
(STORY)spoilers
1928年、カンザスの田舎町。
高校フットボールの花形選手でもあるバッド(W・ベイティ)と、
ディーニー(N・ウッド)は人もうらやむカップルでした。
しかし、性に罪悪感を持つディーニーの母親の影響もあり、
なかなかキス以上の仲には至りません。
そんないらだちと、石油成金の傲慢な父親の過剰な期待や
自堕落な姉の家出などですさんだ家庭への反発から、
バッドは同級生の女と関係を持ってしまいます。
ディーニーはこの事件でショックを受け自殺をはかります。
幸い一命はとりとめるものの精神病院に入院することに・・・。
魂の抜けたようになったバッドは、エール大学に入るも勉強もせず、
酒ばかり飲み、退学寸前のところまでいっていました。
また悪いことは重なり、折からの大恐慌で何もかも失った父は、
バットと最後の別れをした後、自殺してしまいます。
二年後、心の傷も癒え、若い医師と婚約したディーニーは、
久しぶりになつかしき故郷に戻ってきます。
そして、ディーニーは心の中にひとつの区切りをつけるため、
今は小さな牧場をやっているバッドを訪ねて行きます。
すでに妻子のいるバッドを見て、青春の日の終わりを感じたディーニー。
幾多の苦難を乗り越えた二人は、おだやかな気持ちで再会し、
そして静かに別れました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
かなり古風な青春モノではありますが、
W・ビーティーの若さゆえに苦悩する姿とN・ウッドの美しさが、
はかないばかりの青春の美しさと哀しさと残酷さを体現していて
時代を超えて心揺さぶるものがあります。
ここで描かれている倫理観・道徳観は、さすがに古めかしく、
現在では起こりえない、あるいは理解しがたいような悲劇ではあります。
今でしたら、二人ともそれぞれの家庭をパッと捨てて、
新天地へ向け手をつないでバスに乗りかねないところですが・・・。
まあ、それさえもかなり古いですね・・・笑
でもいまだ変わらないのは、世代間の確執と葛藤。
それから、青春とはあまりにはかなく傷つきやすく、
その日々が過ぎ去るのは早く、後悔しても二度とは還ってこない。
ということでしょうか。
二人が静かに別れるシーンは、何度観てもいいシーンです。(´Д⊂)
草原の輝き
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原作を名匠エリア・カザンが映画化した青春映画の秀作です。(^∀^)
インジは脚本も担当し、アカデミー脚本賞を受賞しています。
製作: エリア・カザン
原作: ウィリアム・インジ William Inge
William Inge |
脚本: ウィリアム・インジ
音楽: デヴィッド・アムラム
出演: ウォーレン・ベイティ Warren Beatty
ナタリー・ウッド Natalie Wood
パット・ヒングル Pat Hingle
ゾーラ・ランパート Zohra Lampert
サンディ・デニス Sandy Dennis
アメリカ映画 1961年11月公開
(124min)
“Though nothing can bring the hour
of the splendor in the glass
of glory in the glass
We will grieve not rather , find
Strength in what remains behind....”
“草原の輝き、花の栄光、ふたたび、それは還らずとも
嘆くことなかれ・・その奥に秘められし、力を見出すべし”
(STORY)spoilers
1928年、カンザスの田舎町。
高校フットボールの花形選手でもあるバッド(W・ベイティ)と、
ディーニー(N・ウッド)は人もうらやむカップルでした。
しかし、性に罪悪感を持つディーニーの母親の影響もあり、
なかなかキス以上の仲には至りません。
そんないらだちと、石油成金の傲慢な父親の過剰な期待や
自堕落な姉の家出などですさんだ家庭への反発から、
バッドは同級生の女と関係を持ってしまいます。
ディーニーはこの事件でショックを受け自殺をはかります。
幸い一命はとりとめるものの精神病院に入院することに・・・。
魂の抜けたようになったバッドは、エール大学に入るも勉強もせず、
酒ばかり飲み、退学寸前のところまでいっていました。
また悪いことは重なり、折からの大恐慌で何もかも失った父は、
バットと最後の別れをした後、自殺してしまいます。
二年後、心の傷も癒え、若い医師と婚約したディーニーは、
久しぶりになつかしき故郷に戻ってきます。
そして、ディーニーは心の中にひとつの区切りをつけるため、
今は小さな牧場をやっているバッドを訪ねて行きます。
すでに妻子のいるバッドを見て、青春の日の終わりを感じたディーニー。
幾多の苦難を乗り越えた二人は、おだやかな気持ちで再会し、
そして静かに別れました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
かなり古風な青春モノではありますが、
W・ビーティーの若さゆえに苦悩する姿とN・ウッドの美しさが、
はかないばかりの青春の美しさと哀しさと残酷さを体現していて
時代を超えて心揺さぶるものがあります。
ここで描かれている倫理観・道徳観は、さすがに古めかしく、
現在では起こりえない、あるいは理解しがたいような悲劇ではあります。
今でしたら、二人ともそれぞれの家庭をパッと捨てて、
新天地へ向け手をつないでバスに乗りかねないところですが・・・。
まあ、それさえもかなり古いですね・・・笑
でもいまだ変わらないのは、世代間の確執と葛藤。
それから、青春とはあまりにはかなく傷つきやすく、
その日々が過ぎ去るのは早く、後悔しても二度とは還ってこない。
ということでしょうか。
二人が静かに別れるシーンは、何度観てもいいシーンです。(´Д⊂)