SPACE CRUISER YAMATO

「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第一作。
animated film 
SPACE CRUISER YAMATO(1977) movie version

アメリカではStar Blazersのタイトルでテレビ放映されました。
宇宙戦艦ヤマト













それまでは、一般的に“マンガ映画”と言われてましたが、
本格的にアニメーションと言われるようになったのは
この頃からではなかったでしょうか?


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今観直すと、「もののけ姫」Princess Mononoke「千と千尋の神隠し」Spirited Away
宮崎駿Hayao Miyazakiをはじめとする今の高度で複雑化したアニメから比べると、
さすがに見劣りするのはやむを得ませんが、

私のような古い人間からすると、この図式の単純明快さ、
夢とロマン溢れる内容が心地良く、
武士道や犠牲的精神をはじめ、今となっては絶滅してしまったような
日本人メンタリティも妙に懐かしい気がしました。


(TVシリーズオープニング)

この劇場版1作目は、テレビシリーズの総集編のような内容でしたので、
全体的に駆け足的な感じでしたが、改めて観ても、着想の良さ・物語の展開から
落としどころそして締めまで、良く出来てるなぁ~と感心してしまいました

そして宮川泰先生の美しいスコアは今聴いても実に素晴らしいですね。

              
1977年の劇場初公開時には、ヤマトがイスカンダルに到着した時点で、
スターシャはすでに死んでいて、遺言メッセージの形で現れるという
いわゆる「スターシャ死亡篇」。

その後のシリーズ継続のために、また元通り「生存篇に戻したのは、
今では有名な話ですね。

私は、あの「スターシャ死亡篇」は、情緒があって結構好きだったんですが

確かに死亡してたら、3作目のテレフィーチャー「新たなる旅立ち」以降が
存在しませんよね。
(ただ、ファンとしては3作目以降は微妙ですが・・・・)

そう言えば、実写版ヤマトは「死亡篇」でしたね。

DVDにはスターシャ生存篇とスターシャ死亡篇の2バージョン
とも収録されてる!ヽ(゚∀゚)ノそうです。

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(STORY)
西暦2199年、ガミラス帝国の侵略を受けていた地球は必死の抵抗を続けるも、
圧倒的な力の差の前になす術もなく、さらに遊星爆弾による無差別攻撃のため
地球全土は放射能に汚染され、人類は絶滅まであと1年しか猶予がありませんでした。

命運をかけた冥王星でのガミラス宇宙艦隊との戦いにも敗れ、地球人類の希望は
完全に潰えたかにみえましたが、そんな時14万8千光年かなたのイスカンダルから、
地球救済のための“放射能除去装置”を提供するというメッセージが届きます。
そしてその中には、長距離宇宙航行を可能にする“超光速波動エンジン”の
設計図も含まれていました。
直ちに人類は、地球脱出用として改造中だった戦艦大和に、イスカンダルから
送られてきた設計図を元に製造した波動エンジンを搭載、「宇宙戦艦ヤマト」と
して第2次世界大戦から250年の時を経て甦ります。

行く手にはガミラスの魔の手、そして人類滅亡まであと1年の運命を背負った
「ヤマト」は、一路イスカンダルへ 往復29万6千光年の旅へ出発しました。

宇宙戦艦ヤマト